ワールドオーシャンズデー
6月8日はワールドオーシャンズデイ(世界海洋デー)でした。世界の海はつながっているので、国を越えて、みんなで海のことを考えようという日。2009年に国連で定められた世界の海の日です。
日本はプラスチックごみ排出ワースト2位の国
プラスチックごみによる環境汚染問題の深刻さに世界各国が真剣に取り組み始めています。
実はプラスチックごみの9割が、リサイクルされていないこと。毎年800万トン以上のプラスチックがゴミとして海に流れ込んでいること。すでにその数は銀河系の星の数より多く、2050年には魚の量より多くなると予測されていることをご存じでしょうか?
国連環境計画(UNEP)によれば、日本は、1人が排出する使い捨て容器包装などのプラスチックごみ量が、世界で2番目に多い国で一人あたり年間約30㎏だそうです。(1位はアメリカ)。詳細をお知りになりたい方は、環境省「プラスチックごみ問題」で検索されるとよいでしょう。
ところが、昨年のG7サミットで海洋プラスチック憲章に署名しなかったのはアメリカと日本だけだったそうです。本来ならば真っ先に署名するべき国なのではないかと思います。
そうは言っても、日本も国や企業、地方団体などが真剣にプラスチック問題に取り組み始めているのも現状です。
環境省と日本財団は、海洋ごみ対策を目的とした全国一斉清掃キャンペーン「海ごみゼ ロウィーク」を 5 月 30 日(ごみゼロの日)からスタートしていることはご存知の方も多い事と思います。
知識の収集より大事なこと、それは「何ができるか」行動を始めること
インターネット上にはプラスチックごみ問題に関する記事が溢れています。知識はいくらでも収集することができます。ただし、できれば信頼に足る情報を収集し、不確実な情報に振り回されることがないようにしたいものです。
そして、大事なことは、プラスチックごみに対する正しい知識の収集ができたならば、その先は、「自分には何ができるか」を考え行動に移すことだと思います。もうすでにカフェやレストランでストローを断ったり、コンビニでマイバックを持参しビニール袋を断ったり、ペットボトルの飲料は買わずに、マイポットに各自でお茶や水を入れて持参している方も多いですね。これもプラスチックごみ問題に取り組んでいる行動の一つですね。
プラスチックごみ問題で海洋が荒らされ、魚介類に溜まったプラスチックが、それを食べる人間の身体に有害重金属の蓄積という健康被害をもたらすことにつながります。
参考サイト:有害な化学物質を高濃度に吸着するマイクロプラスチック
どんなに気をつけたとしても、知らず知らずのうちにプラスチックごみにより摂取しまっているかもしれない有害重金属や化学物質の排出も考えなければならない選択肢であり、人それぞれ、今「何ができるか」を考える時ではないでしょうか。